「…で、どうしたの?」


「あぁ、さっき…紗菜んちから声聞こえてさ」


「もしかして…お兄ちゃんの話?」


「おう」


…聞かれてたんだ!


窓開いてたっけ!?


でも、薄っぺらい壁があって葵んちだから聞こえる?


いや、でもそれはない!!


「あ、耳当てて聞いてた」


ベーとべろを出した葵。