…会場を出ると、体に入っていた力が一気に抜けた。 そして足が竦んでしゃがんでしまった。 「さ、紗菜!?」 「あ、葵ぃいい」 「ふっ、頑張ったな、俺ら」 そう言って葵は私の頭をポンポンと叩いた。 そして…甘い口づけをした。 「葵、大好きっ!!」 「当たり前なこと言うなって!」