1階まで降りると、ちょうど帰宅しようとしている姉貴とばったり会った。


「…あら、何で葵だけ?」


「のぼせたから飲みもん買いに来た」


「はぁ!?ちょ、部屋に紗菜一人って大丈夫なの?」


「大丈夫だろ」


「その確信はどこから来るのかしら」


姉貴はぶつぶつ独り言をはきだした。