「おい、紗菜…こっち来い!」


不意に葵に呼ばれた。


もしかして抜け出すの…?


「どうしたの?」


「特に…、ただ二人きりになりたかっただけ」


だからさ、葵さん、あなた…私をときめかす天才ね。