「じゃ、これ…俺の連絡先…。よろしくな?」 「はい…、また…いつか会えたらいいです」 「そうだな、いつか…会おう。じゃあな、紗菜」 そう言って私の頭をポンと撫でた。 あっ…この感触…、赤ちゃんの時にも感じた気がする。 「智樹お兄ちゃんっ!」 「…じゃあな!」 最後にとびっきりの笑顔で別れた。 …あの手の感触、今でも覚えてた…。智樹お兄ちゃん…またいつかね…。