「ん…っ」 のそり、起き上がって辺りを見渡す。 「…ど、こ…?」 私が倒れていたのは草の上で… 意識が飛ぶ前にいた温泉じゃない。 「……………タイムスリップとか?」 「…たいむすりっぷ?」 「∑ぎゃあっ!!?」 真面目に悩む私の横で、カタカナを言いづらそうに復唱する変態さん。 「んだよ、うるせーな」 「失礼な!!こっちだって真面目に悩んでるんじゃぼけぇええええ!!!」 ……とは、言わないけどさ。