狼姫の王子さま

「ま、監禁なんてしないわよ…ね
性格は似ていても、ね」

父の性格はちょっと独特

しかし、私は確かに似ているが

「しないわよ?
ただ、私が好きになったら手段は
…ふふ、溺れさせるだけ…」

母は引き攣ったが

「見た目だけじゃなく性格もな…
残念な娘だな、まぁ息子もなぁ」

父の心境がわかった

「おはよう…」

その時リビングに来たのは

「おはよう龍清、早いわね?」

私の5歳上の兄の龍清
見た目は父にそっくりだが

「ん、今日は講義早いから」

母に似た少しおっとりした性格だ

私と兄に関しては、反対ならと
言われてはいるが、問題ないし、

私はむしろ得があるし、兄も…ね