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『ねぇ、ハミュル』
私は夢を見ているのかもしれない。
朧気に純白のワンピースを纏った黒髪の少女と同じく純白の正装を纏ったハミュルの姿がそこに見える。
そこはハミュルの花が咲き誇った美しい城だった。
『なんだい、音羽(オトハ)』
ハミュルはその少女を音羽と呼び髪を一房手にとり口づけた。
おそらく二人は恋仲なのだろう。
とても幸せな絵図だった。
少女はくすぐったそうに笑い、ハミュルの手を握る。
『私ね、あなたと出会えて良かった。本当に…幸せだわ』
幸せと言いながら、泣きそうな笑みを浮かべる。
『音羽…?どうしたんだい、そんな顔をして』
ハミュルは音羽の頬を優しく撫でた。
まるで慰めるかのように…
『愛してる、だから信じて。私は……』
『音羽、君は何を……』
そこで世界が闇に染まっていく。
待って…まだ何もわかってないのに!!!
私は声にならない声で叫ぶ。
これは、ハミュルと何か関係があるに違いない。
『必ず…………を……行く…』
少女の声が遠くなったのと同時に、私の意識も途絶えた。


