巫女と王子と精霊の本



『ならば契りを交わそう』


…契り……?


『水の精、クレアーネとぬしが互いに危機に陥った時、必ず助けるという約定だ』


わかりました。
その約束、必ず守ります。


私がこの世界に存在している間、ずっと…


『…では約定を』


―パァァアッ!!


クレアーネさんの手から光が放たれ、私の体を包み込む。


それは次第に一本の糸のようになり私の胸の中心を貫いた。


『これでよい。そうだ、まだ名を聞いてなかったな。ぬしの名は?』



浅夏 鈴奈です。


『そうか。では浅夏 鈴奈。わらわの命、持っていくがよい』


っ!!!
本当にありがとうございます!!



私がガバッと頭を下げると、クレアーネさんは姿を消した。