巫女と王子と精霊の本



『あながち間違いではないな』


え…
ってもしかして!!


あなたは私の心が読めるの!?


『いや、ぬしは先程から普通に喋っておるが?』


え!?


『…どうやらぬしはわらわと同じように心話が出来るようだの』


心話……?

『ぬし等の言う心で意思の疎通をはかるものだ』


…テレパシー的なものなのかな…?


『して、何故ここへ来た、異界の娘』


あ!!
そのことなんですけど!!



私は簡単に疫病の事、エルシス王子の事を話した。



『………………』


話し終えると、女性は黙ったまま考え込んでいた。



あの……


『確かに』


女性は口を開き私を見据える。


『確かに、この泉は魔法の泉とも言える。水の精、クレアーネが住まう泉だからな』



それなら!!!
泉の水で皆を助けて下さい!!


『何故だ』


何故って…
誰かが死のうとしてるんですよ!?


助けるのは当然でしょう!?