巫女と王子と精霊の本



「そういえば、鈴奈はどうしてここへ来た?」

「あ!!」


本来の目的をすっかり忘れてた!!疫病の事、聞きにきたんだっけ。


「最近、マニル国やカイン国の民に病気にかかった人とかいない?体調悪い人が沢山いる…とか」


未来で見たっていうねは伏せておこう。


何も起きていないなら無駄に混乱させなくない。


「何だ急に。民の様子ならお前の方が詳しいだろ?毎日様子を見に行ってるとセレナから聞いたぞ」


セレナからって…
セレナ、エルシスに私の報告してるの!?


迂闊に変な事出来ない!!


「そうなんだけど、エルシスから見てどうかなって!」

「そうだな、カイン国の民に関しては問題なさそうだぞ。マニル国には明日王に会いに行く予定があるから、その時に見てこよう」


エルシスがマニル国に…
私も一緒に行きたいなんて言ったら迷惑だよね…


「うん、分かった。じゃあ帰ってきたら話聞かせてね」

「あぁ」

「気をつけてね、無理はしないで」

「それはお前もだ」

私達は笑みを交わしす。
エルシスはまだ仕事が残っているというので、私はエルシスの部屋を後にした。