巫女と王子と精霊の本



もう一人の私が私にてを伸ばす。


「やめろ!!」


エルシスの悲鳴にちかい声が聞こえた。
私はもう一人の私から目を離せない。



「思い出せ、憎しみを…」



―フワッ


「っ!?」



もう一人の私に抱き締められる。
本来なら怖れるべき存在なのに……


どうして優しく抱き締めるの……?
戸惑っている私は腕を振り払うことすら忘れていた。




「俺と一つになれ、すれば思い出せる」




―グワァァァン


ものすごい耳鳴りとともに目眩が襲ってくる。



「あぁぁっ……」


何っ…これ……………
意識がもってかれる……




深く、深い闇の中へ……………