巫女と王子と精霊の本





―竜王。あなたにも守るモノがある。だから、あなたの判断に間違いなんてありません。
ただ、諦めてほしくないんです…



『…お前は…本当に強き心の持ち主だな』



―いえ、私は弱い。
だって、本当はすごく怖いんですから…


『ならなおさらだ。恐れていながら、お前は立ち向かうと言うのだからな』



―竜王………


『我等も傍観者ではいられないな。我等自身の力で生きる場所をまもらなければならない。巫女よ、我等も共に行こう。ヴェルデの地へ』


―竜王!


良かった、竜王にわかってもらえた…
それに、力まで貸してくれるなんて…



―あなたがいれば心強いです!
生きるために、共に戦ってください、竜王。


『巫女がアルサティアの未来を信じるというのなら、我もお前の信じる未来を信じよう』



―必ず生き残りましょう、そして幸せになるんです!


『そうだな…』



竜王は優しく笑った気がした。



―あ、さっそくなんですけど、竜王、力を貸してくれませんか?




『なんだ?』


―まずは城へ。そこで皆に説明します。



まだ、私にはやらなくてはいけないことがある…