巫女と王子と精霊の本






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出立を明後日に控え、私はルイヴィエと森へ来ていた。


「巫女様、こっち…」


ルイヴィエに手を引かれ、竜の住まうエルバンナの森の中を歩く。


出会った頃に比べてルイヴィエは私になついてくれている。


あの怯えたような瞳が今は安心の色が見える。



「ルイヴィエ、森での生活はどう?」



ルイヴィエは人里を離れて、エルバンナの森で竜と共に暮らしている。


マヌラ族の一族として人と竜の間を取り持つ役目を果たしたい、そう言って一人、森で暮らしてる。


「みんなといるから…寂しくない…」




ルイヴィエは微笑む。



「そっか!」



その笑顔にほっとした。