「私は…あなた様の帰りを待つことしか出来ませんが…。私は、あなたの帰る場所として、帰りをお待ちしています」
「セレナ……」
セレナが私の帰りを待ってくれているから、私は自分の守りたいモノを見失わずにいられる。
「私の帰りを待ってくれている人がいる…それだけで私は強くいられる。諦めないで前を向いていられるんだよ」
「巫女様……」
私達は微笑み合う。
「皆、まずは魔王の城を探す事からだね」
「そっちの方はこちらで捜索しよう」
「ありがとう、エルシス」
あとは……………
「魔王の正体もわからずに敵陣に乗り込むのは危険だよね」
私の考えを読み取ったようにセキが代弁する。
「そうだね、でも…魔王の事を知ってる人なんているのかな…?」
魔王はずっと前に倒されたはずだった。
今のアルサティアに魔王を知る人なんて……
「……ヴェルデ王国の生き残りは本当にいないのかねー?」
「え…?」
「もしかしたら、生き残ったひともいるかもしれないし、何より魔王の城があるとしたらヴェルデ王国の可能性が高いと思うんだけど」
セキの言う通りだ。
まずはヴェルデ王国を調べる必要がある。
「そうだな。それに、やすやすと国一つ滅ぼせるほどの力を持つ奴だ、それなりに準備も必要だな」
それから、皆で会議をし、まずはヴェルデ王国へ行くことになった。


