《エルシスside》
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―バタンッ
閉まった扉に俺は背を預け力無くずるずると座り込む。
「……想ってるなんて…言わないつもりだったんだがな…」
俺は馬鹿だ。
あいつの気持ちも何も考えていなかった。
あいつは帰るんだろう?
俺は引き留めてはいけない。
それがあいつの幸せなら尚更。
なのに……
遠回しに自分の好意を押し付けて…
「ハッ、そのくせはっきりと告白もできないとはな…」
情けなくてしょうがない。
ただ、俺の幸せがお前だと言っても、あいつは決して自分ではない誰かと結ばれる事を幸せと言う。
「お前…なんだよ…。俺は…お前と…」
お前と終わりなき未来を歩みたい。
他の誰かじゃなくて、お前だけが欲しい!!
「…愛している…鈴奈っ…」
扉の向こうにいる女に届かぬように愛を囁く。
涙は止まらず胸が苦しくて仕方ない。
「愛している…」
囁く度に苦しくて、死んでしまいそうだった。
「…あぁ、俺は永遠に幸せになどなれないだろうな…」
だって……
お前のいない世界など……
俺の幸せではないから………………


