巫女と王子と精霊の本


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湯殿に浸かってからベッドで横になり本を開いた。


「………真っ白……」


まだ綴られていない物語。
次はたぶんお姫様を助けなきゃいけないんだと思う。



あの夢のお姫様…………



あの金色の美しいお姫様…
エルシスとは真反対の金の宝石のような人。


見た目だけじゃなくて、心も綺麗な人…



「ラミュルナ王女……」


私はあの人を助けにいかなきゃ。
きっと、怖い思いを今もしてる。



『このまま助けなければいい』



「え…」


ーガバッ



突然聞こえた声に飛び起きる。


動悸が激しい……
なんだろう…なんで………



『助けなければ、お前はあの男と永遠に一緒にいられる』

「!!」



この声はっ!!
もう一人の私……?


「何を言ってるの?ラミュルナ王女はあそこで今も苦しんでる!助けるに決まってるよ!!」


『偽善だな、本当はどうしたいんだ』


「本当…は……?」



本当は…私……  



エルシスとずっと一緒にいたい…
エルシスの特別でいたい。



私だけが…エルシスの力になれるのに…



『だが、ラミュルナ王女は癒しの力を持っている』


……そうだ……
ラミュルナ王女も特別なんだ。


ラミュルナ王女はエルシスを救える…



私は…傷なんて癒せない……………