巫女と王子と精霊の本




「どうした?」


つい声に出した私をエルシスは不思議そうに見る。


「あ、竜王まで私を変人だって!」

「…ぷっ…くくっ…。それは誉め言葉だと思うぞ?」


エルシス、すごい笑ってる。
もう、笑い事じゃないよ!!



「お前は変わってるからな。もちろんいい意味でだぞ?」

「えぇ~…」

「不満そうだな」

「うーん、微妙な心境かな」

「それだけお前には魅力があるって事だ」


ポンッとエルシスが私の頭を撫でた。


わっ!エルシスに頭撫でられてる!
嬉しいような、恥ずかしいような…



「顔赤いぞ、照れてるのか?」


エルシスは意地悪な笑みを浮かべる。


か、確信犯か!!



でもこんな時間がずっと続けばいいと思う。


エルシスがまだ誰のものにもなっていない今なら…



あなたに触れられる。
あなたを好きでいられる………