巫女と王子と精霊の本





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「……これが白の結末を綴る者か…」



意識がハッキリとしない…
ただ声が聞こえる。
闇の中にいるようだった。



「なにさ、気に入らないかい?」


この…声は魔女……?


「……俺とは違う……白き者…」



もう一人は誰……?
男の…人の声……


「妖精の方は逃がしたけど、今なら簡単に消せる。どうするんだい?」


……逃げなきゃ……
っ……なのに体が動かない。


「すぐに消すのは面白みに欠ける。これはだいぶ幸せな人間のようだからな、深い絶望を味あわせてやろう。そして俺と同じ闇へと堕ちる様を見たい」



そう言いながら辛そうな声を出すのはなぜ?


あなたと同じ闇………………
それはどれ程までに深い闇なんだろう…



「元は俺と同じだったというのに…。二つに別れたのはなぜだ……?」



……もとは一つ……?
別れたって…何の事……?