巫女と王子と精霊の本




「エルシス、そんな顔をしないで、私はただエルシスにこれ以上重荷を背負わせたくなかったから…」




私が頑張ればいいって……
エルシスや、居場所をくれた人たちの為に…


「私はこの物語が大好きで、とくにあなたが好きだったんだよ。だから会えた時はすごく嬉しかった…」



憧れが今は違う形になってエルシスを大切に想う。



「お前……」

「エルシス、色々隠してごめんなさい」

「もう、隠してる事はないんだな?」



エルシスの言葉に頷く。
今、全部ばれちゃたもんね。


『エルシス、鈴奈を守って!鈴奈は剣を持って戦えないし、女の子だから、心配なんだ。鈴奈と君、どちらかが欠けてもこの世界は救えない』


「フェル……」


出会ってからそう時間は経っていないけど、私とフェルには見えない絆がある。



「フェル、約束しよう。俺は鈴奈を守る」



エルシスは剣を構え直す。



「アルサティアの創造主、白の結末を綴る娘、残念だけれどお前達の願いは叶わないよ。黒の結末を綴る者がこの世界の破滅を望む限りね」


黒の結末を綴る者………
私とは反対の力をもつ人………