校長先生の長々した話を聞かされ、在校生の送辞、卒業生の答辞、それから卒業証書授与よ、まぁ長ったらしい式が三時間半続いた。 本当に暇だった。だって、めんどくさいじゃん、こういうの。 卒業式後は、最後のホームルームをした。 鬼塚先生、とあだ名のついた先生が泣いた。 リアルに鬼の目にも涙。 教室を出て、門まで行くと、見覚えのあるバイクが停まっていた。 「お、花蓮!」 奏太さんだった。