「海斗が花買うって言うから!」 「オマエの支度に時間かかったんだろ!」 「しかも花選ぶのに十分かかるからっ!」 私が言うと、海斗が小さくなった。 「はははっ、海斗、理紗ちゃんの前では弱いな」 奏太くんが、最近よく笑う。 前までは笑わなかったのに。 これも花蓮の影響かな。 「なんか、夫婦漫才やっても食ってけるんじゃないか」 奏太くんはそう言って、携帯を出した。