そのとき、看護婦さんに教えてもらった病室から奏太くんが出てきた。 「おっ、奏太〰〰」 海斗がにっこり笑って。 倉庫では「総長」って呼んでるけど、プライベートでは呼び捨てみたい。 「あ、海斗じゃねぇか。デートか」 奏太くんが私を見た。 「ち、違うし!花蓮ちゃんのお見舞いだ!」 海斗が言うと、 「あと五分で面会時間終了だぞ」 奏太くんが言った。 …えぇっ!? うっそぉぉ!