*
「夕食、魚?肉?」
普段、もやし生活をしている綺樹には、浅草散策は疲れたらしかった。
言わないが、察した涼は西園寺の車を呼んだ。
ぼんやりと窓の外を眺めていた綺樹の横顔に聞く。
「悪いけど。
今日はもう食べたくない」
「そんなだから、外を歩けばすぐふらふらになるし、熱も出すんだ。
作ってやるから」
綺樹は口を開いて閉じる。
しばらく黙っていた。
「魚、かな」
「夕食、魚?肉?」
普段、もやし生活をしている綺樹には、浅草散策は疲れたらしかった。
言わないが、察した涼は西園寺の車を呼んだ。
ぼんやりと窓の外を眺めていた綺樹の横顔に聞く。
「悪いけど。
今日はもう食べたくない」
「そんなだから、外を歩けばすぐふらふらになるし、熱も出すんだ。
作ってやるから」
綺樹は口を開いて閉じる。
しばらく黙っていた。
「魚、かな」

