「わかった。 礼におごる」 綺樹はカウンターに置いてあった、携帯や財布などを引っつかんだ。 「ついでに今日一日、付き合えよ。 仕事、休みだろ?」 動きを止めて涼を見つめた。 戸惑いを涼は無視する。 「ほら、行くぞ」 「ああ、うん」 綺樹はあわてて涼の後を追った。