”キレイ”な愛

そのまま膝に顔を埋めそうになる。

涼は軽く目を閉じてから、携帯を拾い上げた。


「開けるぞ」


持っていたクラッチバッグの中に入れる。

綺樹に用事、で待っていたわけじゃない。

静かな寝顔を見つめる。

なんで分からないかな。

遊び人の癖に、妙に鈍感なところがある。