”キレイ”な愛

「飲み物を買ってくる」


行きかけて、テーブルに置いてあるカップが空ならば一緒に買ってこようと、確認に少し持ち上げた。

ずっしりとしていたが、完全に冷めていた。

甘い方が飲みやすいだろうと思い、チョコレート系のを置くと綺樹は座りなおした。


「サンクス」

「ん」


涼はテーブルを挟んで座った。

向かいあわせだが、二人とも身体は道路の方を向いていた。

沈黙になる。

だが和む空気が流れていた。