「先生」

「・・・はい」

「美晴の事、好きなんですか?」


「・・・」


オレは黙って頷いた。

それを見た奈津美は、

微笑んだ。


「美晴の気持ちを動かすのは、

相当難しいと思いますよ?」


「・・・え?」


「2年前、

彼氏に酷いフラれ方をしたので、

恋愛には臆病になってしまって・・・

彼氏は一生いらないって言ってますから」


「あの・・・

どんなフラれ方を・・・・」


「・・・」


「あ、すみません・・・

そこまでは言えませんよね」

そう言ったオレの耳元で、


「お前は最初から、

ヤル為だけの女だった・・・

そういったそうです」