それから一か月後。

「せっかくプロジェクト成功して、

チーフに昇進できるって言うのに、

本当に辞めてしまうのか?」

・・・

いつも、いつも励まし

支えてくれた上司に言われた。


「すみません。

でも、決めたことです。

今までお世話になりました」

私はそんな上司に、

深々と頭を下げた。

・・・

上司は微笑んで、

「向こうに行っても、

大崎君なら、やっていけるだろう。

頑張りなさい・・・

しかし、今度の仕事は、

今と全くタイプの違う仕事みたいだが?」


「ふふ、そうなんです。

でも、せっかくの資格、

そこで生かすにはもってこいの場所ですし。

私なりに一生懸命やってみます」


「そうか・・・

頑張りなさい」

「はい」