「あのさ、ヨンウナ、いつから俺に意見できるようになった?
リーダーは、俺だ。
お前が決めるんじゃなくて俺が決める。」


声を荒らげるわけではないけれど、急に冷たい口調になった兄さん。

そんな...兄さんがこんなことを言うなんて嘘だろ...。

他の韓国人ならともかく、兄さんの口から発せられたことに驚きを隠せない。

年下を抑えつけるようなやり方を嫌う兄さんが...。

完全な、拒絶。

こうまで言われてしまったら、もう俺にはどうすることもできない。

兄さんはそれを分かってて、この話を終わりにしたくて、こんな言い方したんだ。

兄さん、どうして。

なんでだよ!!

たった一言、と言ってしまえばそれまでかもしれないが、その一言で今まで積み重ねてきたものが崩れていくような気がして。

兄さんへの不信感が広がっていくのを止めることができなかった。

苦労を共にして、誰よりも信頼していた兄さん。

兄さんだって俺のことを信頼してくれていると思っていたのに。

自分を犠牲にしてメンバーを守っていると言えば聞こえはいいが、そんなの誰のことも信じてないのと一緒じゃないか。

そんなに俺たちには、その役目を任せられないのかよ。