続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても

「姉さん、ごめんなさい.......。
私は止めたんですけど......」


「なに責任逃れしてるんだよ。
サキも乗り気だったろ」


お互いに責任をなすりつけあう二人を見て、昨日ペーターが言っていたサキと付き合ってるというのは案外本当かもしれないと思ったけど。

今はそんなことはどうでも良かった。


「もういい。カメラ貸して」


返事も待たずにペーターからカメラを奪い取り、まだ新しそうな、そのデジカメを思いきり地面に叩きつけた。


「ああ!何するんですか!
まだ買ったばっかりなのに!
可愛い末っ子ちゃんの可愛いイタズラなんだから、そこまですることないでしょう!」


「可愛くない! ぜんっぜん!可愛くない!
いつも年下扱い嫌がるのに、こんな時だけ末っ子ちゃんとか、ぶりっこしないでよ!」


辺り一面に響きわたるような大声で怒鳴りあっていたら、遠くから野次馬が集まってくるのが見えたので。

さすがにまずいと、ペーターは兄さんの車に、私はペーターの車をサキに運転させて。

見つかっても大丈夫なように、それぞれ別々に帰った。

もちろん私が家に帰るまでの間、サキに怒り続けたことは言うまでもない。


せっかく兄さんと初めてキスするチャンスだったのに。

いつか仕返ししてやると誓った。


【完】