続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても

「車の準備できました!」


気持ちを伝えようと意を決して、椅子から勢いよく立ち上がったと同時にスタッフが楽屋にきた。

...うん、こんなオチなんだろうなってなんとなく予測してたけどね。

私たちはいつもタイミングが悪い。

もう結ばれない運命なのかな。

悪気のないスタッフを軽く恨んでしまいそうだ。

今言わなきゃ一生言えないって決心までしたのに!






「あの...これから飲みに行く?」


車の中で耳にイヤホンを差し込んで音楽を聴いているふりをしていたら、隣のソンミンにイヤホンをとられて小声で話しかけられた。

運転席のスタッフに分からないように、日本語で。



普段はメンバー間ではほとんど中国語で話しているけれど、周りに聞かれたくない話をする時は、中国語以外の言葉で話したりもする。

やっぱり分からない言葉で話すのって感じ悪いから、本当に聞かれたくない話をする時だけ。

たとえば私とヒデとリーダー、それからソンミナだったら日本語というように。

ソンミンは日本語も勉強中で簡単な会話だったら話せるから。


「今禁酒中だから...」


「そうなの?
うん...、そっか。」