続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても

周りの人間全てが敵に見えて、グループにもなかなか馴染めなかった。

敵じゃなくて、仲間のはずなのに。

俺にはない才能や経験を持つメンバーが憎らしかった。

今から練習してメンバーに追いつけるのかという焦りと、それからただのつまらない嫉妬だ。

ワガママで思い上がったガキだったんだ。

いや、それは今も大して変わっていないか。

何もかもがうんざりで、未成年のくせに毎日飲みに出掛けて。

そんな俺にメンバーも呆れていただろうし、何度か注意もされた。

すっかりやさぐれた生活を送っていたなかで、酔った俺をカスミ姉が迎えにきてくれたある時。


「...あの時のこと、今でも覚えてます?
俺がアメリカに帰りたい、何のためにここにいるのか分からないって言った時に言ってくれたこと。」


「うん...。
何のためにいるのか分からないなら私のためにいて、私はペーターと一緒に歌いたいよ、って言った。」


何の飾り気もないその一言で、たった一言で救われたんだ。

きっと俺は誰かに自分の存在を認めてほしかったんだな...。

あの時から、俺はずっと。