普通、こんな事までされてしまったら別れるものだと思う…


だけど私にはそんな勇気なんてない…


昂が私を好きじゃなくても私が昂を好きなんだもん


結局それって私の独りよがりになるのかな?


だとしても、まだ私はアナタを手放してあげられるほどの余裕がないんです


後、少し……待ってください…


後少し…私のわがままでアナタの傍にいさせて下さい




「菜瑠、お待たせ!帰ろう♪」


「……うん」


私は振り返る事なく昂がいる教室を後にした