3人ともこっちをじっと見ている。
ボクは気まずくなってそっと視線を逸した。
逸らしたと同時にお礼をしたいと言ってた人が口を開いた。
「もう会えないってどういうこと…?」
そう少し声を低くして聞いてくる。
「…あなたたちには関係のないことです。」
そう答え立ち去ろうとしたが関西弁の人が道を塞いだ。
「……避けてください。通れません。」
軽く睨みながら強い口調で言った。
「なんで会へんか聞くまで通さんよ?」
「……どうしてあったばかりのボクにそこまでするんですか?」
呆れ口調でそう言うと3人がきょとんとした顔になった。
「え………ボク?
女の子じゃないの…?」
「…女ですけど?
女が一人称“ボク”じゃダメですか?」
そう返すボクに「構わないけど…」と曖昧な返事をした。
