お風呂から上がるとテーブルに置いてあった烙刃さんの携帯がピカピカと光っていた。
…なんだろう?
携帯を手にとってみるものの他人の携帯を勝手に見ていいものか迷っていると急に着信がなった。
ディスプレイには《由紀》と出ていたのでとりあえず出てみた。
「…もしもし。」
「あ、よかった、まだ起きてた。」
「あの、なにか?」
「あー…とくに用はないんだけど…、烙刃がうるさくてさ。」
生きてるかどうかを言ってるのか…。
「ちゃんと生きてますよ。それに今日は死なないって言ったはずです。」
そう、今日は死なない。
そう決めたから。
今日はただ寝るだけ。
