ナクシタモノ





返してもらってすぐ薬を飲んだ。

薬はすぐには効いてくれないからイライラする。


早く帰りたい。


今日はもう帰って休みたい…。




「…ボク、帰ります。」


「死のうとしてる奴帰すかよ。」


「今日はもう帰って休みたいんです。」


早く寝てしまいたい。

そうすれば何も考えないで済むから。


「烙刃、もうこんな時間やし…帰してやろ?」


その言葉に時計を見ると0時を過ぎていた。


「そうだよ、きっと燐ちゃんのご両親も心配してる。」



由紀の言葉にドキっとした。

ボクに両親はいない。


普通の家庭なら心配するかもしれないが、ボクにはその両親がいない。



帰っても独りぼっち…。