ナクシタモノ



そのあとは沈黙が続いた。






だけどその沈黙を破ったのは意外にも烙刃だった。



「なんで死のうとした?」


怒っているような口調でボクをまっすぐ見ながら言った。


「………………。」


「黙るな。 答えろ。」


「あんたには、関係ない……。」


胸ぐらを掴んでいた離し、目をそらしながら答えた。



「はぁ…」


一向に答える気配のないボクにしびれを切らしたのか「由紀…」と名前をよんだ。



呼ばれた由紀はどこかに電話をしていた。







それから5分くらいで公園に止まったのと同じ車が目の前に止まった

と思ったら烙刃が「乗れ、」といって後部座席を指差す。






「……ヤダ…」


「いいから早く乗れ!」


そう怒鳴りボクの腕を掴み無理やり車に押し込んだ。


左隣には烙刃、右隣には関西弁の人が乗っていて逃げられない。



どう逃げるか考えていると由紀の「出せ」という声と共に車は何処かへ向かって走り出した。