ナクシタモノ















飛び込んだつもりだった。


だけどボクは生きている…。

飛び込む寸前に烙刃に腕を引かれ列車まで届かなかったのだ。



「な、んで……?」



「ったく、あぶねぇだろうがっ!

何やってんだお前っ」


なんで、ボクを助けるの?






さっき会ったばかりのボクを…?









意味わかんない…。




「あ、よかった見つかっt「なんで助けたっ!!!!」


気づけばボクは由紀の言葉を遮って叫んでいた。


烙刃の胸ぐらを掴みながら…。


「答えろっ なんで助けたっ!!」


もう少しで死ねたのに…


なんで…っ




烙刃は喚く僕をただ見ているだけだった。