今日は蒼先生のお部屋に、新聞部の取材という名目で行く。


メンバーは、私とアンジェ、新聞部の男子部員に、クラスのジャンケン大会で勝ち残った男子の計4人。





呼び鈴を押すと蒼先生が出迎えてくれ、ベッドの近くにある折り畳みのローテーブルの周りに座るよう勧められた。


テーブルにドーナツやクッキーを広げていると、蒼先生が冷たい飲み物を持ってきてくれた。


グラスが足りないらしく、2つはマグカップだった。




男子が先にグラスに手を伸ばす。


アンジェがグラスとピンクのマグカップを手に取り、マグカップの方を私に渡してくれた。



蒼先生が持っているブルーのマグカップには、柾樹の頭文字Mというイニシャルが入っている。


そして今、私が手にしているマグカップはRのイニシャル…。




私のために、わざわざ買ってくれたの?