今日はバレンタインデー。


私の受験が終わったので、久しぶりに蒼先生のお部屋に来ている。



ここに来たのは、夏以来だから…半年振りかな。


9月に入ってからは、受験が終わるまでHはしないって2人で決めた。


部屋に来ると誘惑に負けそうになるから、デートは外でしていた。



だけど、12月からはデートさえもお預けになった。


担任代行を務める蒼先生には、私に構っている時間なんて無い。




チョコは渡したし、仕事の邪魔するのは申し訳ないので、帰ることにした。


「私、帰るね。」


「あと30分で終わらせるから、待って。」


蒼先生は、私の方を振り向きもせずに言った。



そう言われたから待つしかないけど、構ってもらえないと淋しいの…。



私はローテーブルに頭を預け、机に向かっている蒼先生を見る。


おあずけ食ったワンちゃんじゃないけど、「くぅーん。」なんて泣きたくなる。





きっかり30分後、蒼先生は書類を片付け、私のもとへ来た。


「梨香」


私の名前を呼びながら、ぎゅっと抱きしめる。



鼻先を私の首筋にくっつけると、そのまま押し倒してきた。



セーターの中に手が入ると、蒼先生の息が荒くなった。



いつもはベッドでするのに、今日はこのままフローリングの上で?


私は、セーターをたくし上げて胸を触ってる蒼先生の手首を掴む。



「ねぇ、先生…。」


「あ…今日は、ダメだった?」


ダメってわけじゃ、ないんだけど…。



「今日はまだ、キスしてないよ。」


私がそう言うと、あ…そうだった…って表情をした。



「ゴメン、性急過ぎたね。」


蒼先生は私の身体を起こすと、すぐにキスしてきた。



いつもなら唇の感触を楽しんでいるようなキスなのに、今日はいきなりディープキス。


やっぱり、気が急っているのかな?



しょうがないよね、半年振りだもん。