「おい、柚希!なにしてんだよ!」

私から離れたお兄ちゃん。

「いいよ。お兄ちゃん、して、いいよ…」

私は、多分お兄ちゃんにはまっていたんだ。

お兄ちゃんの、術中に。

「何言ってんだよお前。俺ら兄妹だぞ?」

眉を寄せて目を反らした。