「ねぇ、ミサ…やっぱりやめない?」 歩くにつれて、ときどき通る車の音さえ聞こえなくなってきた。 ――…ただ波の音だけが響く。 キミは帰ろうといったけどあたしは、 「いーやっ!ぜったいいくのぉ!!」 なんでかな? あたしはこのとき、絶対に行かなきゃいけない気がしたんだ。 ―――大好きなキミと…。