――――タタタッ 「はぁ、はぁ…。ソラ~、まってよぉ。」 キミは足が早くて、あたしはいつもキミを追いかけてたね。 そうしたら、キミは絶対にこう言うんだ。 「ごめんね、ミサ。 あるく?ゆっくりいく?」 そうやって、子犬みたいな瞳をしてあたしを心配してくれるんだ。 そんな優しいところも大好きだった。 「ううん、だいじょーぶ。 でもね、ちょっとだけゆっくりにして?」 「わかった!!」 そうやってニカッと笑う、太陽みたいな笑顔にもあたしはいつもドキドキしてたんだよ。