だけど、あたしは海に向かったままスカイブルーを摘まむ。





「何って?
これ、捨てようとしてるの」




あたしは、スカイブルーの紙を上に上げて、
その質問にさらっと答える。






「どうして?」






「『どうして』?

そんなの――――…」






あたしは、そこでクルリと振り返って
声の主に笑顔を見せた。






「必要なくなったからに
決まってるでしょ!!




蒼空――…ッ!!」