蒼空~キミの名前を呼ぶ~




「は…? 何の冗談だよ…
燐から、聞いただろ?」


「聞いたよ…」




冷たい瞳をした蒼空。




「それとも、なに?
オレに、同情でもしてるわけ?」


「違うよ、ただ…蒼空が好きだから」





あたしは…ただ、蒼空が好き。

大好き。





「……ッ
オレといても、おまえは
幸せになれね……――ッ!?」




あたしは、いつの間にか蒼空を抱き寄せていた。





そんなこと…言ってほしくなかった。



蒼空と一緒にいれるだけで、あたしは“幸せ”なんだって、わかったから。


蒼空と一緒にいれることが、あたしの“幸せ”なんだって、わかったから。




だからね、蒼空…






「あたしの幸せは、あたしが決める

蒼空と一緒にいれることが、
あたしの“幸せ”だよ」





蒼空にもし、他に好きな人がいるなら…

幼なじみでいい。



また、あの頃みたいに戻りたい…。



こんなのって…ワガママかな。







「美紗…」