蒼空~キミの名前を呼ぶ~




確か…
2年1組だったよね。






あたしが少し遠慮気味に教室に入ると、誰もいなかった。

きっと、始業式から帰ってきていないのだろう。





少しホッとした。

HR中に教室に入れば、きっと注目されちゃうからね。








―――ガラッッ


少し乱暴なドアの開く音に、あたしはビクッとする。





「まどか…」



茶色いふわふわの髪を揺らしながら、ドアから現れたのは紛れもなくまどかで。





「どこ行ってたの?」




二人きりならいつもは、関西弁のまどか。


だけど、今は標準語で、声のトーンもいつもより低い。





「ちょっと、ね…
勝手にいなくなって、ごめん」



「そ…
別に気にしてないから」





そう話しているうちに、違う生徒がぞろぞろと教室に入ってきた。