蒼空~キミの名前を呼ぶ~




あたしは、気付けば蒼空の制服の裾をキュッと握っていた。

取り巻きなんか、無視して…






「蒼空…ッ

お願い…!!
お願いだから…、あたしの話聞いてよ…」





最後は弱々しく消えていった、小刻みに震えたあたしの声。


蒼空を見つめるあたしの瞳が、涙で溢れて、蒼空の表情がよくわからない。






「……」


「……」






――――クスッ



人を馬鹿にするような笑い声が、短い沈黙を破った。