学校に着くと斗真が走ってきた。



「おはよっ、美紗、まどかちゃん!!!」






いつも通りに接してきた斗真に、胸がズキンと痛む。





利用されて…、

苦しめられて…、

傷つけられて…、




それでも、あたしのことを好きだと言ってくれる。






そんな優しい斗真は、あたしには勿体ないと思うんだ…。