蒼空~キミの名前を呼ぶ~







『1年4組、神崎 斗真。
至急、職員室の増田のところに来なさい』



そんな、ますちんの少し怒り気味の放送が流れて、あたしたちは斗真に注目する。






「何やらかしたの、斗真」



「え、何もしてないと思うんだけど…」



「じゃあ、なんで呼び出しくらってんねん」




斗真は少しうーんと首をひねって、「あ!」と大きな声を出した。



「な、何!?」



「数学の課題出せ、って言われたから
昨日ソッコー逃げたんだった!!」



「「思いっきり、やらかしてるし!!」」






まどかとあたしに、冷たい視線で見つめられた斗真は「あはっ」と笑って、逃げるように職員室へ行った。





「アホやな、アイツは」



斗真が見えなくなってから、まどかが呆れたように言った。

そんなまどかを見て、あたしは少し苦笑した。